第三回の研修会
この土日は第三回の藤本研修会でした。
いつもは横浜の研修所ですが、今回は内容の都合上横浜ではなく錦糸町のシロクスで行われました。
移動時間は30分くらい短いだけなのですが、ずいぶん近く感じますね。自分の中では横浜というのは遠く感じる何かがあるんですね。
まぁそれは良いとして今回の研修のメインの内容は中心位の採得とその記録です。
藤本研修会を受ける目的の一つが中心位の採得をたしかなものとすることだったので、講義を聞くのもより気合いが入りました。
中心位.....聞き慣れない言葉ですね。というより聞いた事無いですよね歯科医以外では。
簡単に解説しますとヒトの下顎の位置の基準としては主に2つの位置があります。
一つは咬頭嵌合位でそしてもう一つがこの中心位です。
咬頭嵌合位は簡単に言えば上下の歯を噛み合わせた状態です。要するに上下の歯によって決まる顎の位置になりますね。ただこの位置はあくまでも上下の歯の関係によって決まるので顎の骨の関節頭の位置は必ずしも理想な位置にあるとは限らないのですね。
それに対して中心位は歯の面から見るのではなく顎の関節の面から見た噛み合わせの位置です。
下顎の関節頭がもっとも理想的な位置にある時の下顎の位置が中心位になります。関節頭が理想的な位置にある状態で噛み合えば、つまり中心位と咬頭嵌合位が一致していればそれは理想なのですが、殆どのヒトは若干ずれているんですね。
で、この中心位は採得するには正しい誘導法をマスターしなくてはなりません。
今回はその理論的な背景を講義で詳しく解説していただき、お互いに実習を行いました。
来月の研修会ではこの手技がしっかりとマスターできているかをまたチェックする予定になっています。
これからは患者さんの中心位を必ずチェックするつもりでいます。
来院される皆様、下顎を誘導されていたらそれは噛み合わせのチエックを受けていると思って下さい。
歯科保険医療は崩壊寸前
5月31日の東京新聞の特報の記事です。
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歯科の保険医療が崩壊の危機に瀕(ひん)している。医療費抑制の波にもまれ、
診療報酬は低迷。しかも、歯科医師の数は過剰で過当競争。背に腹は代えられず、
「保険はやめた」と患者負担の大きい保険外診療(自由診療)に走る歯科医師は
増加中だ。そのうちに「保険の患者はお断り」という歯科医院ばかりとなり、
庶民が治療を受けられない時代がやってくるかも。 (鈴木伸幸)
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う〜ん、なかなかショッキングな前文です。全文は読んでいないのですが、このようなことがおこってくる可能性は充分にあると思います。
見れぬなら......
今日は県歯科医師会のソフトボール大会でしたが雨で中止になってしまいました。
やる事が無くなってしまい、マッタリしています。
ということで久しぶりにiPhoneネタで。
題して
『見れぬなら 見れるようにしよう あいふぉ〜ん』(字余り)
いつも便利に使っているiPhoneですが、世界標準仕様なので日本独自の携帯のような機能はついておりません。その最たるものはFelicaチップですね。ワンセグなんかも当然ついていません。
ワンセグのニーズは多いみたいでSoftBankからワンセグチューナーが出ています。
このチューナーを使うことによってテレビを見る事が出来ます
まぁ、苦肉の策ですね。
でもチューナーも一緒に持っていなければならず、ちょっとスマートじゃありません。
Orbを使う方法もありますが、自宅でPCをサーバーとして用意しなければならずちょっと費用がかかり面倒です。
そんな中最近話題(になっているかな?)のKeyHoleTVのiPhoneアプリのβ版(まだ正式ではなく試作品のことです。当然タダ。)が出回っていたので入れてみました。
まだアップルの審査が通っていないらしくパスすれば製品版として正式にAppstoreから購入できるとの噂です。有料らしいです。
正式版ではありませんので、当然のことながら通常のようにインストールすることができません。そこはそれ、色々細工をして入れました。

で実際見てみるとこんな感じでテレビを見る事ができます。
多少動きが遅い部分もありますが3G経由でも見ることができますね。
驚いた事に地デジよりも映像と音声が早いんですね。2つ同時に視聴すると地デジの方が遅れてます。
アンテナも無く非常にスマートな感じですね。
でも正直テレビはあんまり見ないんですよね。
見られるようになった、という事だけで満足している状態です。
噛み合わせは大切ですね
研修会に行くようになり最近何かと患者さんの噛み合わせが気になるようになり今まで以上に良く観察するようになりました。
そのような中、噛み合わせが原因であろう痛みを訴える患者さんが来院されました。
患者さんは36才の男性で左上の奥歯が咬むといたいとの事で来院されました。
痛い歯をみると若干歯は動揺を起こしています。口蓋側からみると歯ぐきは下がっており歯の根が少し露出してきています。まだ若いのにこのように歯肉が下がってきているのはこの歯に強い力が加わっていることが想像されます。
そこでまず模型をとって、前回書いたように咬合器上に患者さんのお口の中を再現して確認する事にしました。
歯型をとり、Face bow transferといって患者さんの上顎の位置管関係を記録して、また顎を左右に動かした時の上下の噛み合わせを記録し顎の関節が動く斜面の角度を決めお口の中を再現しました。

この人が → こんな感じになります
咬合器にお口の中を再現した状態で色々と歯を動かしてチェックしてみます
顎を左に動かした時です
犬歯が削れてきているので奥歯全体が擦れています。
ただこの状態はすごい異常という訳ではありません。
今度は顎を右に動かした状態です。
これは右側です。臼歯部はすべて離開しております。理想的な状態です。
そのときの痛い側である左を見てみますと

一番奥の歯があたっています。
下顎を右に動かした時に左の奥歯が当たっている状態です。
下顎をどちらか一方に動かした時、動かした側を作業側といいます。そしてその反対側を非作業側と言います。
そしてこの非作業側の奥歯が擦れる事は干渉と言い天然歯ではとても良くない事なのです。
後ろ側から覗いてみます。口の中でいえば「のどち×こ」側からです。
通常こんな方向から見る事は出来ないですよね。
咬合器上ならではです。
下の相対する歯をみてみると当たっている部分に干渉の後がありました。(鉛筆のマーキング部位)
ということでこの患者さんの痛い歯は顎を右に動かした時に良くない歯の接触関係を持っておりそのことが原因で痛みが出てきていると考えられました。
この痛みを取るにはこの干渉を無くしてあげる必要があると診断したのでした。
これらの事は実際に患者さんのお口の中である程度は確認する事は可能です
しかし、虫歯と違って患者さんはいまいち理解しづらく、その後の治療で何故このようなことをしなければならないのかと疑問に思う方も居ると思います。
模型にして観察する事でより詳しいことがわかることもあり、また手鏡で患者さんに説明するより咬合器を使って説明する方がより説得力が増し患者さんもその後の治療の必要性を理解して頂けるようになるのです。
模型にすることは大事ですね。






